リビルド【シザーズの修理・作り直し】 14 OKAWA オオカワプロ 6in

初めてお持ち込みの美容師様からOKAWA オオカワプロ 6inのリビルド作業を承りました。

OKAWA オオカワプロ 6in
作業前の状態です。カラーコーティングされているシザーズです。

OKAWA オオカワプロ 6in
ブラントカットやチョップカットで使用されているとのことでしたが、切れが悪く、毛が逃げるような不具合があるとのことでリビルドをおこなうこととなりました。それに伴い刃部のコーティングは削る必要がありますので、地金の色になることについて、ご了承を頂いております。

OKAWA オオカワプロ 6in
粗削りをおこなって、髪の毛を逃さず切れる刃角度を付けられるよう、刃の厚みを薄くしていきます。厚みを取っているだけですので、細くしているわけではありませんので、寿命が短くなることはありませんので、ご安心ください。

OKAWA オオカワプロ 6in
色が残っている部分は、元々凹んでしまっている部分です。

OKAWA オオカワプロ 6in
凹んでしまっている部分も修正をおこない、綺麗にコンベックスを作っていきます。写真は最終刃付け直前の状態です。

OKAWA オオカワプロ 6in
真っ直ぐに切れる刃付けをおこない、仕上がった状態です。

OKAWA オオカワプロ 6in
刃角度を最適化して、それに伴いかみ合わせも調整をおこなっております。

OKAWA オオカワプロ 6in
刃元部分の仕上げ時、斜めに面取りをおこなっていますので、シザーケースへ入れる際、引っ掛かりがなくスムーズに収納できます。細かなことですが、一日に何度も出し入れをする際のストレスを限りなくゼロにすることで、使う方がカットに集中できるよう、工夫をおこなっています。

ブラントカットやチョップカットで使用するハサミは刃の角度が鋭くないと切れ味が悪く、毛が逃げたりといった不具合が出てしまいます。特にコーティングされている鋏はコーティングをはがさないように、刃の先端だけをわずかに研いでいるケースが多く見られますが、そのような研ぎ方では鋏の性能を十分に発揮することができません。

まっすぐ切るためには刃の面を研いでいくことが重要です。面を研ぐということは、刃部分のコーティングは剥がれてしまいますが、性能を出すためにはとても重要な作業となります。

同様の症状でお困りの方は当店にて修理を承りますのでご相談ください。



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