HOME > 鋏の基礎知識 > 鋏の各部の名称

カットシザーズ

鋏の各部の名称

ハサミをお使いの皆さんに、是非知っていただきたい部分のみを表示してあります。
これらを知っておくと、ハサミに関する話がスムーズになるかもしれませんね。

動刃親指側のリングが付いている方の刃で、カットの時は動刃を動かして切ることになります。
静刃薬指側のリングが付いている方の刃で、通常切るときに動かさないで基準となる方の刃です。
裏梳き(うらすき)刃の裏側の凹んだ部分で、ここの良し悪しがハサミのメンテナンス性や寿命を左右します。
裏刃刃の裏側の刃線に沿って細い線状に見える部分で、触点部分から繋がっているのが普通。裏押し(裏研ぎ)をした際に砥石によって形成される。細すぎず、太すぎずおおよそ一定の太さで出ている状態が良い。
刃線刃の部分のカーブの具合で800R(半径80cmの円周のカーブ)等と表されます。ハサミの用途を決める大切な部分でこのカーブのちょっとした違いで、ハサミの切れ味は大きく変化します。
ねじマイナスドライバーを使用するタイプや、専用のドライバーを使用するタイプ等様々な形状があります。ハサミはねじの締め具合が、切れ味や刃の持ちに大きな影響を与えます。調節は確実に!!
触点ハサミはねじを中心に刃の部分と、触点部分が開閉の度に擦れ合います。ここに汚れが付くとハサミの開閉が重くなったりといった、不具合が出ることがあります。
小指掛ご存知小指をかける部分。ねじ式もありますね。
ねじ式は緩みやすいので、ホームセンターに売っているねじ止めを塗ると良いですよ。
ヒットポイントヒットゴムとも呼ばれ、中には金属タイプもあり、開閉のたびに金属音が響きます。(手に負担があるかも?)こちらも緩みやすいので、ねじ止めを塗っておく必要があります。


セニングシザーズ

基本的にカットシザーズと同じですが、動刃・静刃の代わりにクシ刃・棒刃と呼ぶことが多いです。

セニング各部名称

くし刃セニングはくし刃の形状と本数によって、カット率が変化します。溝の付いていないタイプと溝が切ってあるタイプがあります。
棒刃セニングの場合基本的に、棒刃に鋭い刃がついています。くし刃で受け止めた毛を棒刃がカットするイメージです。ファジータイプのセニングではくし刃に刃をつけて、棒刃で受け止めるタイプもあります。
正刃カットシザーの項目で説明した”静刃”と読み方が同じなのでよく混同されます。正刃のセニングは、持ったときに手前にクシ刃があるタイプを指します。一般的に美容で使われているケースが多いタイプです。
逆刃上の正刃と逆で、持ったときに手前に棒刃がくるタイプです。一般的に理容で使われているケースが多いタイプです。