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段刃・蛤刃・剣刃


刃形状とは?

鋏は作られる段階で大きく分けて3つのタイプに形状が作られます。最終的に髪の毛と接触する部分の刃角度が同じであれば、実際はほとんど切れ方に違いはありません。

刃の形状(仕上げ)による分類

蛤刃蛤(はまぐり)刃は、峰から刃までが滑らかな曲線を描いている研ぎ方です。はまぐりの断面と形状が似ていることからその名前がつけられました。別名コンベックス刃。基本的に鋭角な刃付けをしている鋏が多いので、髪の毛にくい込み、逃さず真っ直ぐに、抵抗なく切れる鋏になりやすいです。(※刃線形状によります)
段刃主に刃線部分から数ミリの部分を研ぐ方法です。
一般的に少し鈍角(鋭くない)な刃が付きますので、くい込み感は少ないですが引っ掛かりを少なくしたい場合などは積極的に用いられます。当店ではストローク、スライドカット等の用途で使われる鋏について、多くがこの刃付けを行っています。
剣刃刃線から鋏の峰までがフラットな刃になっている研ぎ方です。段刃を鋭角(鋭く)したものという見方もできます。蛤刃と似たような切れ方になります。よく剣刃はパワーがあると言われますが、物によっては、山のトップから峰側にかけて斜めに薄く削ってあるものが存在しますので、選ぶ際は注意が必要です。