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刃先合わせとハンドル

鋏は研ぎを重ねるにしたがって徐々に細くなっていきますが、刃先が細くなってくるといずれ刃が閉じきらない(刃先に隙間がある)状態になりますので、その都度対処が必要になります。

ハンドルが曲がる素材で造られている鋏の場合

ハンドルが曲がる素材で作られている鋏は、専用工具を使うことで
刃先の合わせ具合を容易に調整することができます。
鋏の刃先合わせーハンドルが曲がる素材で造られている鋏の場合

ハンドルが曲がらない鋏の場合

ハンドルが曲がらない(曲げようとすると折れる可能性がある)鋏は、ヒットポイントのゴム部分を削って対処することが可能ですが、下記のような欠点があります。

  • ゴムを削ると指穴リング同士の距離が変化してしまう
  • ゴムを限界まで削っても対処できない場合は、早い段階でハサミを短く詰める必要がある。

鋏の刃先合わせーハンドルが曲がらない鋏の場合

鋏を選ぶ際はハンドルが曲がるものを購入することをお薦めします。

ハンドルが曲がらない鋏は数回の研ぎでも
ヒットポイントを削る必要が出る可能性があります。

本来研ぎをおこないながら使用していく前提で造られている鋏は
ハンドルが曲がることは必須となるのですが、
ハンドルが曲がるように製品化するには
製造段階で1工程手間がかかるため省略されるケースがよくあるのが現実です。

少し高価でもハンドルが曲がる鋏を選んでおけば
鋏の耐久性がアップし(研げる回数が増える)、
結果的にはコストパフォーマンスの良い鋏ということになります。